ⓔノート18-17-2 過眠症 (hypersomnia)
原発性過眠症 (primary hypersomnia)
ほかの睡眠障害,器質的原因によるものは除外したうえで,過眠症の診断基準を満たすが情動脱力発作は認められないものをいう.治療としては夜間睡眠の異常があれば規則正しい睡眠習慣に戻し,日中残る過眠に対しては覚醒効果をもつ向精神薬を投与する.
反復性過眠症 (recurrent hypersomnia),周期性傾眠症 (periodic somnolence)
多くは青年期の男性に好発し,数日~2週間程度傾眠状態が続き,この間通常毎日15時間以上昼も夜も眠り続ける.外部から刺激を与えても不機嫌で強い眠気を訴えるばかりで,放置するとすぐに眠り込んでしまう.
〔平田幸一〕